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書道・習字用の半紙の選び方は?専門家が紙の種類と選び方を解説!

書道で使用する紙といえばどのようなサイズを思い浮かべますか?初心者の方は「半紙」と言われると思いますが、紙一つとっても様々な原料やサイズ・作り方は違います。その上、安価なものから高価なものまであります。書道をする方にとっては、紙選びが非常に重要になってきます。滲みや擦れがどの程度出るのか等、表現方法によって紙を変えないといけません。紙の作り方から、紙の特徴に至るまで詳しく解説していきます。

書道で使用する紙の原料は?

和紙は楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・麻・天然の雁皮の木の表皮です。昔は野生のものが採取されていたようですが、現在は輸入品を使用することが多いです。
洋紙は木材・サトウキビ等の植物・古紙・合成繊維に等です。原料が豊富で、生産が安定しています。
型文様(かたもんよう)の美しい紙は「から紙」といいます。から紙は平安時代に輸入された中国製の装飾紙のことで次第に日本でも作られるようになりました。手漉き紙に具引(ぐび)き、(胡分(ごふん)を膠で(にかわ)で解いて刷毛で塗ること。胡分は貝殻を細かく砕いたもの)し、その上に版木(版木)の文様を雲母(きら)摺り出して作ります。具引きすることで元の紙とは書き味が変わります。

書道で使用する紙の作り方は?

書道で使用する紙は、和紙と用紙があります。

〇和紙
和紙は日本で作られた手漉きの紙です。
①楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・麻・天然の雁皮の木の表皮を煮て、繊維質を取り出します。
②①で煮た繊維質を水にさらします。ここで出てくる灰汁(あく)を洗い流します。
③②の繊維質を叩いて、繊維とそれ以外のものに分離させて、細かい繊維を取り出します。
④水中で攪拌します。
⑤再度水に溶かし「とろろあおい」を混ぜます。
⑥紙を漉きます。
⑦天日干しをします。

〇洋紙
①パルプから繊維を抽出します。
②繊維を細かくし、薬品を入れます。
③繊維を結合させます。
④表面の加工を施します。

手漉き(てすき)と機械漉き(きかいすき)の違いは?

機械漉きと手漉きに関しましては、まずサイズの違いがあります。手漉きは一枚一枚手作業になりますので、大きさに限界があります。
一方で機械漉きは一つなぎの長い紙をロール状にし、必要な大きさにカットします。一度に大量生産可能です。
紙の滲みに関しまして、機械漉きは滲まない、手漉きは滲みが多いと思われている方が多いですが、滲みは調整できます。書道用品店で紙を買いますが、機械漉きでも手漉きに近い紙もありますし、薬品を使用して滲みも調整されていて使いやすい紙が多いです。最近は滲みが少ない紙が好まれる傾向にあります。

書道で使用する紙のサイズや価格は?

基本となるサイズは、「四尺画仙(よんしゃくがせん)」、別名 「全紙(ぜんし)69×136cm 」
「小画仙(しょうがせん)」・「四尺物(よんしゃくもの)」と呼びます。
「四尺画仙(よんしゃくがせん)」を基本として、これを縦半分に切ったものを、「半切(はんせつ)」
「条幅(じょうふく)」と呼びます。

他には「2×8にはち(2×8尺)60×240cm」、「尺八屏(しゃくはっぺい)53×234cm」
「六尺画仙(ろくしゃくがせん)96×180cm]
「聯落ち(れんおち)53×136cm」、「八切り(やつぎり)17.5×68cm」、
「全懐紙(ぜんかいし)36.5×48.5cm」「半懐紙(はんかいし)24.5×36.5cm」
「半紙(はんし)24.3×33.4cm」があります。

初心者の方はたくさん書いて練習していただきたいので、まずは安価なもので練習していただくのが良いと思います。清書用は練習用より良いものを使うという方法でも良いと思います。滲み具合などもありますので、様々な紙で試すのも楽しいと思います。初心者の方は半紙をよく使用されると思います。学んでいくと次第に全紙のたて半分の半切(条幅)を学びます。文字数が多くなり体裁も考えて書かなければいけませんが、様々な紙のサイズを書くのもご自身の成長に繋がります。文字の大きさ・文字数・表現方法によってサイズを考えると良いです。

まとめ

初心者の方は半紙なら身近でわかりやすいと思いますが、滲み具合なども違いますので、どの程度の紙を使ったら良いか初めのうちは
書道教室の先生に聞いてみると良いと思います。初めのうちは書道用具は基本的なもので十分です。楽しく練習して、余裕が出てきましたら紙や墨・筆を変えてみる、墨を擦ってみるなどをして工夫すると心も落ち着き、また、書道用具のことも理解できて更に深く学べます。
堅苦しく考えずに気軽にこの紙を使ってみたい、この筆で書きたい等色々と試して慣れていく違いがわかって更に学びを深められます。状況に応じて道具を試してみて変えながらご自身に一番合うものを選んでいただければ良いと思います。

ご覧いただきましてありがとうございました。
本日も皆様にとって笑顔いっぱい素敵な1日となりますよう願っております🌼

神戸市須磨区
麗墨書道教室