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初心必見!これだけは揃えておきたい、最適な書道用具とは!?

初心者の方がまず初めに揃える道具は、筆・硯・墨・紙・文鎮・下敷きです。初めはどのようなものを揃えると良いのかわかりづらいと思います。今回は書道が初めての方でも気軽に使っていただける硯・文鎮・下敷きに関して最適なものをわかりやすく解説していきます。

硯の選び方とは

まず、どんな書体を書くのかによって硯の大きさを決めます。
 
筆の大きさや書きたい文字に合わせて、必要な墨の量を考えた上でサイズを選びます。
漢字を書く時は墨をたくさん使うので多めの墨が磨れる大きめの硯が適しています。
かなを書かれる時は小さめの硯が適しています。

硯のサイズは1吋(インチ)2.5cmで表記されています。
小学校や書道教室で使われる硯は6吋で15㎝のものです。
かなは3〜5吋、半紙を書かれる場合は6〜7吋、大きい文字を書かれる時は8〜10吋がおすすめです。

硯の各部の名称

①丘
②墨池
③縁
(画像を参考になさってくださいね) 
表側・・硯面
裏側・・硯陰


硯の石の特徴

中国の石で作られた硯のことを唐萱(とうけん)と言います。石は硬くて質が良く高価なものが多いです。
天然石の模様が見られるものは値段が高く、観賞用と実用性のあるものに分けられます。
硯の色は天然石で作られた硯には様々な色があります。

中国産の唐硯(とうけん)の中でも有名な硯をご説明いたします。
端渓硯(たんけいけん)・・広東省で採れる石で作られた硯です。
石の表面の粒が細かく、墨を磨りやすいのが特徴です。比較的手ごろな価格のものもあるため広く使用されています。

歙州硯(きょうじゅうけん)・・江西省が産地です。硬く重厚で青みがかった石で表面が輝いています。
澄泥硯(ちょうでいけん)・・天然石で作られたものもあれば、泥を固めて焼いたものもあります。
松花江緑石硯(しょうかこうりょくせきけん)・・元は砥石として使われていました。エメラルドブルーの緑石に白の縞模様が浮かんでいるように見えます。硬い石で密度が高いために、墨の光沢を楽しめます。
洮河緑石硯(とうがりょくせき)・・磨った墨はなめらかに伸びます。水で薄めても発色を保つ優れた硯です。

日本産の和硯・・当硯と比較して硬度が低く、色や紋様の種類が少ないです。現在は需要が減り、数種類しか残っていません。

雄勝硯(おがつすずり)・・なめらかな石質です。600年以上の歴史を持ち、職人が丁寧に1つずつ手作りしています。
赤間硯(あかますずり)・・赤紫がかった色の赤間石を使った硯です。石英や鉄分を多く含んでいるので硯に最適な石です。
雨畑硯(あめはたすずり)・・硬度が高く粒子が細かい石で、墨が磨りやすく発墨に優れています。
土佐硯(とさすずり)・・深い青みがかった黒の石が使われており、金星という紋様が見られるものもあります。
那智黒硯(なちぐろすずり)・・しっとりとした上品な光沢があります。

硯の容姿で選ぶ

容姿に関しまして、唐硯(とうけん)には平らなものなど様々な形があります。
国産の硯は長方形や楕円形のものが多いです。

唐硯(とうけん)と日本の硯の大きな違いは、鋒鋩(ほうぼう)にあります。
鋒鋩(ほうぼう)というのは硯にある凹凸のことです。良い硯は鋒鋩がきめ細やかです。
荒いと墨もきめが粗く発墨が変わってきます。
良い硯で良質の墨を磨るのが魅力です。

プロが選ぶベストな文鎮と下敷きとは

文鎮は紙を押さえるために重しとして乗せるもののことです。
最近の文鎮は形や色が様々で、カラフルなものや動物をあしらったような形のものもあります。

下敷きに関しましても、素材や色に違いがあります。
書道をこれから始める方や初心者の方に、使いやすいものを上手に購入していただきたいです。
このブログで参考にしていたけたら幸いです。

文鎮の種類

素材は主に鉄や真鍮等の金属や、ガラスや樹脂で作られています。
表面が樹脂でコーティングされたものは錆びにくいです。
形は四角いものから円形のものまで様々です。

大きさは半紙の大きさに合わせると長いものですと、18〜22cm程で短いものだと12cm前後が使用しやすいです。
紙が動かない重さなら良いと思いますが、よりしっかり紙を固定したい方は重めの文鎮を選ぶと良いです。

置き方は中心にあるつまみの部分が中心に置くと中心がよく分かります。
慣れてくると左に置いたり右に置いたり、短い文鎮ならハの字に置いたり書きやすい所に置くと良いと思います。

下敷きの種類と厚み

下敷きの素材は羅紗(ラシャ)製、フェルト製があります。

羅紗(ラシャ)製
素材・・ナイロン製+ウール。
特徴・・しっかりとしていて硬い。手洗いでき、しわになりにくい。

フェルト製
素材・・合繊+ウール。
特徴・・ラシャより柔らかいく弾力がある。手洗いができない。

下敷きの厚みも1mm、2mm、3mm、4mmとありますが(1.5mm等もあります。)
2mm以上が書きやすいです。
私は2mmを使用しています。しっかりしていてとても書きやすいです。
値段は厚くなるほど高いです。

下敷きの罫線は必要か

罫線入りの下敷きがありますが、文字数に合わせた罫線が書かれているので
文字の大きさの目安になると思います。
下敷きは表・裏は特には決まっていないようです。

まとめ

初心者の方に選んでいただきやすい書道用具としまして、硯・文鎮・下敷きをご紹介しました。
個人的には高価なものではなく、一般的で使いやすいものが良いと思います。
持ち運ばれるのであれば、軽めのものがおすすめです。

参考にしていただければ幸いです。
ブログを読んで頂き、ありがとうございました。

麗墨書道教室 麗華