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書道において筆の使い方が大事な理由とは??

書道をする時に毛筆で書く前に、まず初めに正しい姿勢、筆の持ち方や腕の構え方を学びます。正しい筆の持ち方や腕の構え方が習得できていないと、角度や送筆(書き始めから終わりに向かう線)等、位置や角度によって書きづらくなってしまいます。そこで、正しい筆の使い方が大事な理由を解説します。

正しい筆の持ち方 腕の構え方とは

書道の基本的な筆の持ち方をご紹介いたします。

〇単鈎法(指1本をかける)・・親指と人差し指で軸を軽く持ち、残りの3本の指を軽く添える持ち方。
〇双鈎法(指2本をかける)・・親指、人差し指、中指の3本の指で軸を持ち、下から薬指と小指で筆を支える持ち方。
筆にかかる指の数が多いので筆が安定します。

細かい文字を書く時は単鈎法、大きな文字を書く時は双鈎法がおすすめです。
ご自身の持ちやすい筆の持ち方で持って頂きたいと思います。

【書道をする時の腕の構え方】
    
〇懸腕法・・筆を持った方の腕を軽く上げ、ひじを体から少し離して書く方法
〇提腕法・・筆を持った手のひじから先を軽く机の上に置いて、移動させながら書く方
〇枕腕法・・左手を右手の下に添え、左手を枕にして書く方法

文字の大きさや表現方法によって腕法を変えると良いと思います。




毛筆の基本 起筆・送筆・終筆  

 〇起筆(始筆)・・線の書き始めのこと。筆を斜め45度に置く。
 〇送筆・・起筆と収筆の間のこと。筆のバネを利用してスムーズに送る。
 〇収筆(終筆)・・書き終わりの部分のこと。穂先を揃えるようにして紙から筆を離す。

初心者の方は、筆に慣れるためにまず線の練習をします。
曲線や真っすぐした線の練習をし、一など起筆(書き始め)・送筆・収筆(終筆)を習得します。
どの漢字にも起筆から収筆まで含まれますので、基礎をしっかり習得されると、しっかり楷書の筆使いができるようになります。
線質がきれいに書けるようになれば、次はバランスの良い文字が書けるように練習します。
また、楷書は特に筆順が大切になってきます。
筆脈(見えない所の線の繋がり)がとても大切で、筆順を誤るとバランスの良くない文字になってしまいます。
筆順に気をつけて書いて頂きたいと思います。

書道の基本「永字八法」について

〇永字八法
「永」という文字に八種類の技法が含まれています。一つ一つに名称があります。

〇側(そく)・・点。筆の穂先と側面を使う。
〇勒(ろく)・・横画。馬を制する為の頭につけるひもという意味。
〇努(弩)(ど)・・弓という意味。弓のようにしならせる。
〇趯(てき)・・はね。きじのしっぽという意味。しっぽのようにはねあげる。
〇策(さく)・・横画。右肩上がりの線。勢いをつけて筆を運ぶ。
〇掠(りゃく)・・左払い。優しく払う。
〇啄(たく)・・左払い。ついばむという意味。勢いよく払う。
〇磔(たく)・・右払い。肉を引き裂いて内臓をえぐり取るという意味。力強く払う。

この8種類の筆使いができると、幅が広がり書ける文字が増えます。
参考になさってくださいね。

筆使いを習得する為に必要なこととは?

筆使いを習得する為には、基礎が重要です。はねやはらいといった点画(てんかく)と呼ばれる部分が書けるようになることです。
自己流や、基礎を学ばないでやみくもに書いても美しい文字は書けませんし、専門家から見ると基礎を学んでないと書に対する知識が無いのがすぐにわかります。
様々な筆使いを学ぶために、初心者の方におすすめの古典をご紹介します。

古典の学び方

古典を学習するにあたって、初心者の方は難しいとお考えになるのでははないかと思います。
まず古典で基礎を身に付けてから、様々な書体に挑戦されると良いと考えています。
書への視点が変わってきます。例えば、はねの角度や点の省略、余白の美等、古典を学ばないと正しい書の鑑賞ができません。
仮名や草書等の流麗な線を学んでいきたいとお考えでも、その前に漢字の古典臨書は必要だと考えています。
古典は豪快な書、繊細な書、素朴な書等があります。その古典が表現したい書を知るには古典臨書がおすすめです。

基礎を学ぶにあたって、おすすめの古典は、
〇楷書・・欧陽詢「九成宮醴泉銘」
〇行書・・王羲之「蘭亭序」
〇隷書「曹全碑」

草書は使う機会が少ない為、楷書と行書をしっかりと学んでから草書を学習する方が良いと思います
(誤字の原因になることがありますので注意が必要です)







まとめ

初心者の方に向けた、筆の持ち方や腕の構え方、起筆・送筆・収筆、書道の基本「永字八法」をお伝えし、
また、筆使いの基本を学ぶにあたって、初めて学ぶおすすめの古典をご紹介しました。
古典も様々なものがありますので、ご紹介した古典を学んでから同じ書体の他の古典を学ぶと、古典の特徴や雰囲気等もつかみやすいと思います。
様々な筆使いができると、幅が広がり楽しく書道をしていただけると思います。
皆さんが基礎を習得されて、様々な文字が書けるようになり書道の魅力を感じてもらえたら嬉しいです。

神戸市須磨区
なごみ書道教室